アイドル存在の条件

こんばんは!マルチーズフォンデュです。

私は1980年代のアイドル全盛期にどっぷり浸っていた世代ですが、アイドルの位置づけは、時代によって変化するもので、その定義も難しいと思います。

ただ、80年代のようなアイドルは、これからの時代存在できないのだと確信しています。なぜなら、当時のアイドルは、”神秘性”が存在のベースだったからです。

アイドルが出るテレビ番組は、ザ・ベストテンやトップテンなどのランキング番組、あるいは夜ヒット、レッツゴーヤングなどでしょうか。今のように、事前にだれが出るのかさえ、調べる手段が少なく、自分の好きなアイドルを見るために、テレビの前に張り付いていたように思います。

やっと家庭用のビデオが普及し始めて、録画できるようになっただけで、ものすごい進歩でした。それまでは、テレビからラジカセで曲を直接録音してたくらいですからね。今でいう、ダウンロードですが、えらい苦労してました。

なので、好きなアイドルの情報を得るために、一生懸命でした。ちなみに、私は中学時代、大の南野陽子ファンでしたので、ドラマや歌番組を欠かさず見るのはもちろん、ラジオも毎週録画して聴きました(ナンノこれしき!とかですね…)。あと、”明星”を読んだり、ブロマイド買ったり…(今ってあるのでしょうか…)。

とにかく、今に比べて情報がなかった。でも、だからこそ得られる情報が貴重であり、想いも強くなったんだと思いますね。

今は、何でも情報が手に入りすぎるし、自ら発信する手段もあって、芸能人と一般人の境目がなくなっている時代。そんな中で存在するアイドルに”神秘性”を持たせるのは不可能に近い。私がおじさんになったことももちろんですが、アイドル自体の存在価値も昔とはまったく違ってしまっているんだと思いますね。